子どもと一緒に「推し活」中

我が家の病児は小学校3年生の女の子です。

3歳でフォンタン手術を終えましたが、横隔膜に麻痺が残り在宅酸素療法を卒業できませんでした。娘の8年の人生のうち、3年間はコロナ禍。小学校の入学式の後は長期のステイホームでした。外出しにくい状況の中、本の読み聞かせを聞く事が大好きな娘に自分で「読む」習慣をと祖父が大流行していた「鬼滅の刃」の漫画全巻をプレゼントしてくれました。それから繰り返し全23巻を読みこみ、大ファンになった娘。(アニメはカラーなので怖いからと、あまり観ていません)

娘に話を合わせるべく一緒に漫画を読んだ私もすっかり作品の魅力の虜になり、もともと自分が小説や漫画が大好きな子どもだったことを思い出しました…。ノベライズ小説や、関連の本やグッズ、挙句はぬいぐるみやフィギュアまでついつい集めてしまい、娘のごっこ遊びやキメツ談義に付き合っています。大好きなリカちゃん遊びともドッキングして、遂にはリカちゃんにキメツキャラの隊服や着物を作ったり。

娘の「推し」は主人公竈門炭治郎を助け、鬼殺隊入隊へ導く兄弟子、水柱の冨岡義勇です。世間ではキメツブームは去ったと言われていますが、4月からアニメ第3期の放映が決まり、ノベライズ小説や公式パロディ漫画の発刊も続きます。我が家のキメツブームは不滅のようです・・・?

高1の息子に勧められて音楽も最近の曲を聴くようになり、こちらは家族みんなで楽しんでいます。娘も兄の影響で歌を聴く事、歌う事が大好きです。息子の「最推し」は「ドライフラワー」や「ベテルギウス」がヒットした優里くんです。最近では、その優里くんが楽曲を提供しコーラスをつけた13歳の男の子、井上絃⁽いのうえげん₎くんの「幸せについて、僕が考えたこと」を勧められ子ども時代のマイケルジャクソンを彷彿とさせる伸びのあるきれいな歌声に感激しました。

井上絃くんは1年以上入院する病との闘いの中、SNSでその歌声を見出された男の子です。外泊中にレコーディングしたこの曲は、一日一日を懸命に生きる彼だからこそ歌える名曲です。今も入院中の絃くんが無事病に打ち勝ち、のびのび活躍できる日が来ることを祈らずにはいられません。

「推し活」の「推し」とは、自分にとってイチオシの人のこと。そんな推しに情熱を注ぐ活動のことを「推し活」と言うのだそうです。子どもと一緒に「推し活」をすることで、宿題やったの?出したものは片づけて!といった小言以外のストレスからほど遠い楽しい会話がどんどん増え、親子関係にとっていいこと尽くしと言えそうです。もしお子さんの趣味に少しでも興味が持てたら、一緒になって楽しんでみるのはいかがでしょうか?

「子どもと一緒の推し活」を推します!

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