2月7日。「京大」と検索すればトップ画面にその写真が出てくる 百周年時計台記念館の前。完全に観光客気分でスマホを構え写真を撮ってきたのはドナルド・マクドナルド・ハウス京都(通称:京都ハウス)の第一回開設募金委員会に委員の一人として参加することになった私でした。
京都府在住とはいえ、京大に行ったのは遥か〇十年昔、センター試験を受けて以来(私大文系志望で3科目だけ)。当時の京大は個性的な立て看が林立していて今とは全く違う姿でした。あの時どうやって行ったのか・・・はてさて全く記憶になく、会場の位置をグーグルマップで調べ、あまりに広大な敷地にうろたえ、現地に到着してその立派な門構えにまたうろたえた挙句、スマホを構えたのでした。
堂々とした建築物の中、京都市長、京都府知事、両大学の学長、教授、病院協会、医師会、看護師会代表から、地元企業の代表までそうそうたるメンバーが出席するオール京都の委員会で、当事者の代表は「きょうとたんぽぽの会」さんと「全国心臓病の子どもを守る会京都支部」の私だけで何だかドキドキです。名刺交換するも相手の肩書を見て冷や汗が・・・(;’∀’)
会の冒頭では京大、府立ともに全国に15か所しかない「小児がん拠点病院」であり、小児の心臓病手術など高度な治療を求めて他府県からの患者が多い京都の現状が紹介されました。
この地には患者家族の滞在施設ドナルド・マクドナルド・ハウスが必要だと、京大と府立医大の学長同士が同級生で実現した強力タッグ、土地を提供してくださった方の熱い思い、様々なめぐりあわせとご尽力があり、やっとこの日を迎えたとの事でした。
私は当事者として、患者家族にとって病院近くの滞在施設がいかに大切か自分の経験を交えてお話しし、他府県のハウスを利用した経験のある守る会メンバーから預かったメッセージも紹介しました。メッセージは以下の通りです。
「産後すぐで動くのが辛い時期に病院近くに宿泊でき、体調面でも経済面でもとても助かりました。ただでさえ気持ちはどん底のなか、どれほど救われたか。何より急変時にすぐかけつけられるというのが1番の安心で、キッチンで他の宿泊者と話して気分転換や情報交換できたりもしました。ハウス設立に向けたご尽力に感謝します」
出席者の皆さんは、私達のメッセージに一生懸命耳を傾けて下さいました。
小さく生まれたり、病気があったり。必死に生きる幼い命を全力で支えたいと望む家族をサポートする心強い施設が京都にできる。本当にありがたいことです。
京都府内在住であっても、もちろん利用は可能です。今は少し大きくなった病児さんも大人になるまでに心臓だけでなく、他の病気やけがで入院治療が必要になるかもしれません。
これまでも京都にはボランティアで運営されている京都ファミリーハウスという頼もしい存在がありましたが、満室も多く、患者家族の宿泊施設は絶対数が不足していました。「京都ハウス」は鴨川沿いの風光明媚な好立地に18室の施設です。数的に充実することで、より安心して利用できるようになると思います。
「京都ハウス」が地元の応援を受けて無事に設立できるように、私達患者家族はこの取り組みについて自身の体験を交え身近な人に話して知ってもらう事から始めていけたらいいですね。ドナルド・マクドナルド・ハウスの詳細は、下記URLからぜひご確認下さいね。
ペンネーム:color
ドナルド・マクドナルド・ハウス 京都開設募金委員会 | 重い病気と向き合う子どもに付き添うご家族に癒しと安らぎを (kyoto-house.jp)
公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズジャパンhttps://www.dmhcj.or.jp/