まいにちが嵐のような、でも、どうにかなる日々

先日の発送作業で、運営委員の一人からある本を紹介していただきました。「まいにちが嵐のような、でも、どうにかなる日々。」新疾患の病児をもつ、あるお母さんが書かれた1冊で、出来立てホヤホヤの新刊です。

もともと本を読むことは好きなのですが、ここしばらく、忙しさにかまけて読書から遠ざかっていましたが、お借りした本なので早めに返さなければ、というような気持もあり、ちょこちょこした時間に読んでいます。1節ごとの読み切りなので、忙しい人でも隙間時間に読めます。病児が生まれた時、入院中の出来事や出会った人々のこと、幼稚園に入園した時。病児家族の何気ない日常が、そのままに、明快に、きなこさんのユーモアたっぷりの視線から描かれています。

我が家の病児は中学1年生ですが、本の中と同じシチュエーションを辿ってきているところもあり、その時の自分の何とも言えない感情に、きなこさんがピッタリの言葉を充ててくれているかのような、不思議な感覚で読み進めています。

きなこさんのところの病児は3人兄弟の末っ子さんで、他の兄弟を置いて病児の付き添いされていて、その時の気持ち等を綴られていました。逆に我が家の病児は1人目だったので、病児に全集中できた半面、他に兄弟のいるお母さんの方が、「救い」があるように見えてうらやましかったなあとか。あの時自分の中に生まれた、人には言えなかった邪悪ともいえる感情、私だけじゃなかったんだと肩の荷が下りたような気持になったり。過去の自分と重ね合わせながら、楽しく、感動しながら読ませていただいています。

先日は、子どもの歯科の定期健診中に待合で待っている間に読んでいて、つい涙ぐんでいるところに歯医者さんから話しかけられて泣きながら話すことに。(笑)お勧めの一冊ですが、読む場所には注意しましょう!