稀に見る雨の少なさだったという6月が過ぎ、雨が多い7月です。梅雨明けはまだ来週以降なんだとか。それでも晴れた日の陽射しは夏本番を予感させますね。
今年、初めて2階のリビングのベランダで緑のカーテンを造りました。ウッドデッキになっているので、木の床に朝顔の影が映ってなかなかいい感じです。花がらを水に入れてつぶし、子どもたちは色水を作ったりもしています。
花は見事なんですが、葉の茂りは思ったほどではなくて、肝心の日よけ効果がイマイチなのはちょっと残念(笑)
さて、先日の台風が過ぎ去った直後の11日金曜日。
仕事が休みだった主人が、家の前の溝の具合を気にして蓋越しに覗き込むと、中にセミの抜け殻らしきものが!
子どもたちに見せてやろうと溝蓋をはずして取り上げると、それは抜け殻ではありませんでした。まだセミ在中。羽化を迎えるべく土の中から這い出したころを、雨に流されてしまったのでしょうか。
足も少し折れているようだったし、動かないので死んでいるのかと思いましたが、夕方になって子どもたちと見てみると、まだ動いています。
そこで、主人と子どもたちが近所の公園に連れて行きました。毎年夏になるとセミが大騒ぎしている金木犀の木。重傷のセミは、それでもちゃんと幹にしがみついたそうです。
「そのうちセミが恩返しに来るかも」
「セミの恩返しなんてやだ」
子どもと笑っていました。
翌日、朝早く娘が主人と共に公園へ行ってみると、セミにはたくさんの蟻が群がっていたそうです。せっかく助けられたと思ったのに…と娘も残念そう。でも、きっと無駄ではなかった。暗くじめじめした住宅街の溝の中で息絶えるよりは、蒸し暑い日に金木犀の木を抱いて力尽きた方が、セミ的に幸せだったはず…と、大の虫嫌いな母は思うのです。
ジョバンニ